コラムNo.264 今こそ進化を加速させる

 コロナ禍によって、自社が展開するビジネスの「脆弱性」を痛感した経営者の方は多いのではないでしょうか。いわゆる「人流」が止まることで、人体で言えば、血流が止まった部分から細胞の崩壊が始まるイメージです。飲食業界や観光・宿泊業界などのように、直接的な影響を受けた場合は、業界の弱い部分(店舗)から根こそぎエネルギーを奪っていきます。

 

 仕事柄さまざまな経営者にお話を伺っていますが、コロナ禍に対して皆さんが共通して言われるのは、「リアルのみ、また単一の商品・サービスのみの店舗ビジネスではリスクが高すぎた」ということです。コロナ禍がなければ、おそらくは気がつかないままだっただろう、という人が大半です。

 

 じゃあ、「ネットでやればいいじゃん」というような単純な問題ではありません。理美容やマッサージ、整体などリアルでなければできないサービスもあります。会食や旅行であっても、ネット上のサービスで対応可能な部分もありますが、やはりリアルでの体験は何物にも代えがたいものです。

 

 とはいえ、コロナ禍のような災害では、リアルのみではまったく商売にならないことがわかりました。また取引先や商品を絞りすぎていて、対応できずあっという間に潰れてしまう会社もありました。それが3年目ともなると、同じやり方でその商売にしがみつくのは、まさに「座して死を待つ」状態です。

 

 かといって簡単に違う商売ができるはずもなく、どうすればいいのかわからないまま右往左往し、売上は減り、現預金も減り、借入金が増え‥という2年間を過ごした経営者も少なくないでしょう。

 

 話があっちに行ったりこっちに行ったりしました。結局何が言いたいのかというと、コロナ禍は災害でもある一方で、「進化の時計の針を早める」プラスの側面もあったことです。

 

 コロナ当初から言われていましたが、こんなことでもなければ絶対にやらなかったことが皆さんにもあるはずです。例えば、いくつもの業界で、リモートワーク、ハンコ不要、ペーパーレス化などが一気に進みました。通常モードで行けば3年~5年以上はかかっていたでしょう。

 

 早まった時計の針についていけなければ、誰であれ平等に淘汰されていきます。それはある程度受け入れるべきことかもしれません。当コラムをお読みの皆さんはいかがでしょうか。コロナ前に比べると固定観念や先入観といったものが少なくなり、柔軟な思考、行動ができるようなったのではないでしょうか。

 

 私の周りでは、小さくても新たな一歩を踏み出す経営者の方が増えています。さすがに躊躇している場合ではない。そう思う人が増えているのでしょう。コロナ禍も3年目となりました。ここで何もしなければ、早まった時計の針で余計に老化が進みます。ぜひ、1秒でも早く、躊躇している一歩を踏み出してください。時間は動き出します。

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