
「最大3カ月待ち!冷凍パンのサブスクが右肩上がりに伸びるワケ」2022年3月30日、ITmediaビジネスONLINEはこう題した記事を掲載しました。記事によれば「独自の冷凍技術を使った『冷凍パン』の宅配サービスが、最大3カ月待ちの人気となっている」としています。
サービスを提供しているのは2017年創業のパンフォーユー(群馬県桐生市)。同社はもともとパンメーカーとの協業による「オーダーメイドパン事業」を展開していました。しかし、思うように事業が伸びなかったため、18年10月からオフィス向けサービス「パンフォーユーオフィス」を開始しました。
当サービスは、地域のパン屋と協業し、製造した冷凍パン(常時8種類)をオフィス設置の冷凍庫にて提供、従業員が好きな時に利用できるサービスです。
パンフォーユーのビジネスモデルにおける差別化のポイントはその「冷凍技術」にあります。偶然発見されたという冷凍技術は、袋や冷凍手順に独自性があり、国際特許を出願中とのこと。この技術を使うと、1カ月冷凍したパンでも、常温で1日置いたパンと品質は同等か上回る結果になるとのこと。
現在では様々な企業により、オフィス向けに飲食物を提供するサービスが展開されています。主にコンビニや社食、自動販売機など、基本的に無人の形で提供され、従業員は好きな時に利用することができます。パンフォーユーのサービスも大枠ではこれらと同様のモデルとなりますが、先述の「冷凍技術」が参入障壁として働き、当面の間は他社からの模倣を防止することができそうです。
このオフィス向けサービスを個人向けサブスクサービス「パンスク」として始めたのが2020年2月。1箱8個程度の冷凍パンが入り、価格は約4000円とそう安くはないですが、3カ月待ちになるなど人気を博しています。同社は他にも、パン屋とパン販売を希望する事業者をつなぐプラットフォーム事業も展開し、「パン」を起点にさまざまな関係者をつなぎ、新たな価値を生んでいます。
今回のニュースを俯瞰して見ると、パンフォーユーが行う事業は他の業界でも活用できる事例になりそうです。作り手と売り手、そして買い手を集め、マッチングさせるプラットフォームビジネスは以前からありますが、ネット環境もさらに整いつつあり、小規模な形、極端に言えば個人でもその役割が果たせそうです。
また、既存のプラットフォームに参加するだけでも確実に接点は増えます(悪質な業者には注意が必要ですが)。ともかく、今はネットで早く、正しい情報を取れなければ、損をする時代になりました。この点、特にご年配の方にネットへの苦手意識があり、昔ながらのやり方以外は取り入れない場合も多く見受けられます。ひょっとしたら、相当な機会ロスになっているかもしれません。
経営者の皆さん。私たちは何歳であっても好奇心を持ち、苦手だからこそ新たなことにチャレンジしていきたいですね。

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