
「経営者には何が必要ですか?」先日、クライアント先で幹部の方から質問されました。質問が大きいな…と思っていると、さらに「一つ挙げるとすれば」と追加が入って難問度が増しました。
さて、経営者の皆さんはこの質問にどう答えるでしょうか。いい機会なのでちょっと考えてみてください。私も突然の質問だったので少し戸惑いましたが、その方には私なりの返答をしました。その答えは後ほど…。
ちなみに経営の語源ってご存じですか? 一説によれば、紀元前8世紀、周の詩人が詠んだ歌の一部(祖先文王が霊台(祭壇)を築き建国の象徴としたことを追想)より「~霊台を経始し、これを経しこれを営す」から経営という言葉が生まれたと言われています。
「経」は工事に取り掛かる前に縄を縦に張る作業、「営」は工事の初めに全体の大きさや規模を定めることで、現在でも辞書では「測量して建物をつくること」の意味としても記載があります。これが転じて「荒れ地を開墾して畑を縦横に区切ること」、さらにそこから「継続的・計画的に事業を遂行すること」の意味を持つようになったと思われます。
つまり、経営とは「何もないところ(荒れ地)から価値(収穫)を 生み出し、人々の生活をよりよいものにすること」であると個人的には定義しています。それをさらに圧縮し、経営とは「将来をつくること」とクライアント先の皆さんには伝えています。
冒頭の「経営者には何が必要ですか?」という質問に戻ります。私が答えたのは「ビジョン」です。経営の意味は「将来をつくること」と定義しており、当然経営者は将来を見ておく必要があります。
ここから、将来目指す姿、つまりビジョンがなければそもそも経営ではありません。その意味で、経営者に必要とされるのは何よりも「ビジョン」だとお答えしました。
とはいえ、この問いに唯一無二の正解があるわけではありません。経営者一人一人が必要だと思っていることは違うでしょう。私も一つ挙げるとすれば「ビジョン」ですが、もう一つ重要なことがあります。それは「覚悟」です。
ビジョンだけでは、単なる「夢見がちな人」になる可能性が高いでしょう。どんな困難にも諦めず、実現するまで粘り強く前に進む「覚悟」はビジョンとセットでなければならないと改めて思います。
一方、「覚悟」だけでは悲壮感が漂ってしまいます。時には自分が犠牲になる「覚悟」が求められる場面があるかもしれませんが、基本的にはワクワクするような「ビジョン」があって初めて「覚悟」が生きると私は思います。
ということで、経営者の皆さん。皆さんが思う「経営者に必要なこと」は何でしょうか。まずはあなたにとっての「経営」とは何かを考えると答えが出しやすいかもしれません。この機会にぜひ考えてみてください。

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