コラムNo.661 成功するためにしないこと

 成功は再現性がなく、失敗は再現性が高い。自分自身の経験はもとより、仕事で関わる様々な会社を見ていると本当に痛感します。成功の仕方は千差万別。人や会社によって全く違います。同業種でも、あるいは同じ会社内でも、成功事例をもとに施策を実施しても結果は全然違うものになります。

 

 一方で失敗の場合は「必然」で、同じような行動が失敗を呼び込みます。こちらが驚くくらい、失敗につながる行動は一様です。

 

 つまり、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。野村克也さんもよく口にしていた言葉です(もともとは心形刀流・松浦静山の「常静子剣談」の一節にあった言葉だそうです)。

 

 他にもOWNDAYSの田中修治社長が同様の事象を「成功はアート、失敗はサイエンス」と表現しています。

 

 要するに成功のマネごとをするのは無意味で、失敗をマネしないことに意味があるのです。以下、私の経験や会社の事例から、失敗につながる行動をいくつか挙げてみます。

 

・挨拶をしない

・遅刻が多い

・返信が遅い

・予定の変更が多い

・継続しない

・できない理由を並べる

・アイデアを出すだけで実践しない

・何でも周りのせいにする

・お金の管理がルーズ

・無料サービスばかり使う

・常に補助金を当てにする

 

 上記の行動を続ければ、ほぼ間違いなく失敗への道を歩みます。並べてみると「いや、こんなことばっかりやってる人はいないでしょ?」と言われそうですが、本当にそうでしょうか? 常にこの逆の行動ができていますか?

 

 翻って、失敗につながるような行動を避けることで、失敗する可能性は低くなります。裏を返せば成功に近づいている。要するに失敗は科学です。失敗するパターンはある程度決まっており、それを避けることで成功の可能性は上がる。

 

 成功を目指すのであれば、まずは失敗につながる行動をしないことです。そこをすっ飛ばして、表面的なノウハウをマネしても成功は覚束ないでしょう。成功者の行動や上手くいっている会社の戦略をマネしてもほとんどの場合うまくいかない。成功を支える基盤ができていないのですから当たり前といえば当たり前の話です。

 

 経営者の皆さん。マイナスから一気にプラスを目指すのは無謀です。自社でやるべきこと、つまり失敗につながる行動をしない。まずはここをきっちりと押さえましょう。誰でも、どの会社でもゼロ地点からが本当のスタートです。日々の「自分の行動」で「自分の足」を引っ張らないよう、「何をして何をしないのか」価値ある決断を積み重ねましょう。

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