コラムNo.695 公的支援がうまくいかない理由

 クライアントの中で「成果が出せる人」と「出せない人」がいます。近年、公的機関からの依頼で仕事をする機会を多くいただいていますが、誤解を恐れずに言えば、公的機関経由での仕事ではなかなか成果が出しづらい印象があります。

 

 もちろん、私の力不足もあるかもしれません。ただ、成果を出すためには例外なく「自分が持つ資源」を徹底的に投入する必要がありますが、公的支援ではこの点に問題があると考えています。

 

 自分が持つ資源とは、「時間、労力、お金」です。時間は誰もが持つ資源ですが、124時間という制約があります。労力は頭や体を使った思考や労働です。お金はそのまま「資金」のことで想像しやすいと思います。

 

 成果を出す(事業を成功させる)ためにどれだけの時間を費やし、どれだけの思考・肉体労働を行い、どれだけの資金を投資するのか。言われてみれば当たり前かもしれませんが、ここに事業成功のキモがあると考えています。

 

 翻って、公的機関の支援では多くの場合、依頼者からお金をいただきません(行政側が負担)。お金を出さないから、大半の人はどうしても本気で取り組めない。つまり思考や労働を怠ってしまう。そして「忙しいから」と日々の仕事に忙殺され、そのための時間を取らない(取れないと思っている)。

 

 結局、自分が持つ「時間、労力、お金」をほとんど使わないため、当然ながら成果も出せません。で、同じことが長年繰り返されます。

 

 大事なことなのでもう一度言いますが、成果を出すためには自分が持つ「時間、労力、お金」を全力で投入する必要があります。自分自身が本気で取り組まなければ、絶対に成果など出せるはずもありません。

 

 そして重要な点として、自分自身が資源を全振りすれば、必ず共感する仲間が集まってきます。つまり周囲の人たちの「時間、労力、お金」が集まってくるのです。

 

 こうなると成果(事業の成功)は放っておいても表れてきます。

 

 さて、ここから最も重要なことをお伝えします。成果を出すためには自分が持つ資源を全力で投入することはもちろん大事な点ですが、それ以上に大事なことがあります。

 

 それは、自分が何を「成果」とするのか。つまり自分の実現したい「ビジョン」は何か。ここが最も重要です。これがなければどんなに資源を投入してもムダになります。

 

 周囲の人が共感できるような「ビジョン」を持っているか。そしてそれを伝わるように言語化しているか。ビジョンはスタート地点であり、目指すべきゴールでもあります。

 

 経営者の皆さん。周囲の人が共感できるようなビジョンを持っていますか? 自分の中だけにしまっていませんか? ぜひ恥ずかしがらず、表に出して伝えていきましょう。

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