
世の中の会社(経営者)は様々な問題を抱えています。それを直接、間接的に解決するのが私の仕事です。ただ、様々な問題と言っても、結局のところ「人」と「金」に集約されると感じています。
これは経営者ならずとも、世間一般の方にとっても同じことではないでしょうか。「嫌われる勇気」を著した心理学者アドラーは「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と喝破しました、しかしながら、私に言わせれば「お金の問題」も人間を悩ませる大きな問題の一つ。
経営者であれば、人手不足、離職率の悪化、問題社員への対応など「人」の問題は山積しています。一方で「お金」の問題についても、ランニングコストの上昇、災害など不可抗力的事態に対応するための借入金増加、度重なる増税など、挙げれば枚挙に暇がありません。
つまるところ、言い方は乱暴になりますが「人」と「金」をどう集め、どう活用するか。ここが経営者の仕事の要所だと考えています。
創業時は全員が「人」と「金」を持っていません。ところが、時間が経つにつれて差が生じてきます。単なる規模の拡大が正解とは思っていませんが、会社の成長や社会への貢献という意味では、ある程度の規模は必要です。つまり「人」と「金」が集まる器にならなければ、会社経営は早晩行き詰る。
それでは、「人」と「金」が集まる経営者は何が違うのか。
私は「ビジョンの有無」だと考えています。経営者自身が目指す「何か」があること。もっと言えば、それが周囲に共感される「何か」であること。独りよがりな妄想では、誰も付いて来ないでしょう。当然ながら金融機関もお金を貸してくれません。
創業時は「生業(なりわい)」として自分が食うために仕事をします。それが徐々に「家業」となり、家族の生活を守るための仕事となります。そしてそこから広く社会のための「事業」へと成長し、公器としての役割を担います。
それぞれのステージに良し悪しはありません。ただ、「経営者」として独立したのであれば、ビジョンを持って「事業」を目指すのが筋だと思います。
一方、経営者をサポートするような専門家(士業やコンサルタント等)も同様にビジョンは持つべきで、そうでなければ正当性は生まれません。経営者にビジョンを聞いておいて、自分は特に何もない。これでは説得力に欠け、相手も到底納得しないでしょう。
お互いが自立しているからこそ健全な関係性が保てる。これは経営者と専門家のみならず、一般の個人でも言えることです。私自身も自戒の念を込めて、自分のビジョン実現を目指していきたいと思います。

コメント