コラムNo.719 やめる効用

 「何かを手に入れるには、何かを手離さなければならない」

皆さんもどこかで聞いたことがあるかもしれません。スティーブ・ジョブズをはじめ、さまざまな著名人が同じ意味の言葉を口にしています。

 

 私自身もこれまで「まあ、そうなんだろうな」と思ってはいましたが、実感できるような明確な体験がなく、何となく‥の理解でずっと過ごしていました。

 

 で、最近まさにこのことが体感できる出来事に遭遇しました。ある所属機関からの卒業です。お誘いを受けて所属したのはいいものの、実際にやってみると色々と思うところがあり、先月から辞める手筈を整えて実際に動き始めていました。

 

 大勢に影響はないとはいえ、ある程度収入も減るわけですから、私としても判断に迷いはありました。ただ、自分がやりたいこととやっていることの齟齬をかなり感じており、今後の人生で何を優先するかを熟慮した結果、卒業に至りました。

 

 辞めるにあたり、それまで関係していた方や経営者にも挨拶し、今後の話をするわけですが意外にもスムーズに事が進みました。

 

 驚いたのは、「辞めた後も関わってほしい」という声が大半だったことです。また不思議なもので、辞める決断をしてからというもの、知人からの紹介や支援機関からの依頼が明らかに増えました。たまたまかもしれませんが‥。

 

 翻って、所属していた機関経由だとできないことも多かったのですが、今後は自由に、相手が求めることに焦点を当てて価値を提供できます。ただし、誰も介さない直接のやりとりでは、お互いが覚悟を持って付き合う必要があります。

 

 しかしながら、それこそ私が求めることであり、やりたかったことでもあります。生半可な支援ではスピード感も、成果も不十分だと感じていました。今ある立場を手離したからこそ、自分が本当にやりたいことを手に入れることができた。それを実感できた出来事となりました。

 

 今となっては良い判断だったと思います。私が辞めれば某機関にも新たな人が入って組織自体の新陳代謝にもつながります。そして先述のように私自身がやりたいことの実現にもつながった。

 

 今後関わらせていただく経営者の皆さんに対しても、より一層の価値貢献ができます。この出来事によって、何かをやめる、手離す重要性を再認識しました。何かを手離すと確実に新たな人やものごととの出会いがあります。

 

 とはいえ、ただ嫌だからやめる、ではさすがに負の連鎖となるかもしれません。やりたいことをするための前向きな「やめる」は、必ずプラスになって返ってきます。

 

 経営者の皆さん。もしあなたがモヤモヤとした状況に置かれているなら、「本当にやりたいこと」を考えなおすタイミングかもしれません。やめることで時間が進みはじめる可能性があります。

 

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