コラムNo.753 ビジョン実現の早道

 皆さんは戦略と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。私たち経営者にとって戦略は必要不可欠なものですよね。

 

 「経営」と「戦略」は切っても切れない重要な関係性です。戦略がない経営はそもそも経営ではありません。私が考える経営とは、「将来をつくること」です。そして戦略とは、「目的達成のための資源配分」です。

 

 つまり経営者が持つ将来像(ビジョン)を達成するために、持っている資源をどう配分するのか。経営の一部として戦略が有機的に結びついている状態です。

 

 ビジョンだけ持っていても、戦略がなければ絶対に実現されません。逆に、ビジョンのない戦略では誤った方向に進み、望んでもいない将来をもたらす恐れがあります。

 

 ちなみに戦略を時系列に落とし込んだものが事業計画となります。さらに細かく行動に落とし込むとアクションプランになりますね。

 

 戦略とは裏を返せば「何をやらないか決めること」でもあります。特に中小企業は経営資源が豊富にあるわけではなく、打ち手が限られています。自社の強みを最大限に活用して成果を生み出すためには、どの事業にどの資源をどれくらい投入するのがベストなのか。

 

 やることを絞り込む必要がありますが、その前にまずは「何をやらないか決める」のが先決事項です。やることは無数に存在するため、その中から自社がやるべきことを選択するのはいかにも効率が悪く、選んだとしても力が分散して成果につながらない可能性が高い。

 

 最初にやらないことを決め、自社はどの分野で勝負するのかを明確にする。こうするとやるべきことが見えやすくなります。

 

 飲食店が失敗する理由の一つに「メニューの増やしすぎ」があります。メニューが少ないとお客様が来なくなるかもしれないという恐怖心から、あるいはメニューが多い方が喜ばれるからと思って安易にメニューを増やしてしまう。

 

 結果、在庫が増え、オペレーションは複雑になり、提供に時間がかかり、店のコンセプトが崩れ、お客さんが減り、ロスは増え、資金繰りは悪化し、最終的には廃業せざるを得ない。

 

 飲食店の例と同様に、中小企業ではやらないことを決めておかないとムダに資源を使い寿命を縮めることになります。

 

 自社が強みを持たない分野は一切やらない。一方で強みを持つ部分は徹底的にやる。経営者はこれくらい明確な考えを持って経営を行うべきだと私は思います。

 

 経営者の皆さん。自社でやらないことを決めていますか。「流行っているから」「儲かりそうだから」で参入するとロクなことになりません。あなたが強みを持つ部分について、徹底的に磨いてください。より早くビジョン実現に導いてくれます。

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