
「日本人は社会人になると学ばなくなる」と言われています。実際、総務省統計局が実施した社会生活基本調査によれば、社会人の勉強時間は2016年で1日平均6分、6年後の2022年で1日平均13分だったそうです。
また、パーソル総合研究所の調査によれば、まったく勉強していない社会人は52.6%と世界の18%と比較しても驚くべき高さの「学ばない率」になっています。
様々な会社で開催される研修でも、学んでほしい人はまったく学ばず、受講するのは十分なスキルや能力を持ったいつもの面々という状態もよく見られる現象です。
一方で、学んだとしてもそれを「隠す」傾向もあるそうです。同研究所の調査では56.2%の人が自身の学びや内容を同僚に共有していなかったとのこと。
「学ばない」や「学んだことを隠す」には複数の要因が挙げられています。「学ばない」のはそもそも多忙過ぎて時間が取れないこともあるでしょう。今の仕事をこなす以上のスキルはいらないという無関心な人も少なくないと思います。
「学んだことを隠す」のは「社内は興味がなさそうで言っても無意味」や「会社に対する裏切り行為と思われたくない」という理由もあるそうです。なんだか虚しくなるような理由ですね…。
「リスキリング」という言葉が出てきて数年経ちますが、上記の状況を見る限り、世の中にそう浸透しておらず、むしろ必要な人ほど実践できていない印象があります。
翻って、学びは「インプット」のイメージが強いものの、「アウトプット」とセットにならなければその効果はないに等しいと私は考えています。
どれだけ本を読んでも、どれだけ計算式を覚えても、どれだけ条文を覚えても、どれだけ戦略のフレームワークを覚えても、仕事や実生活で使わなければ意味はありません。
それどころか、むやみにインプットばかりを繰り返していると、消化不良状態になって現状に悪影響を及ぼす可能性があります。
…とはいいつつも、冒頭で見たように現在はインプット自体の量が大幅に不足しています。1日当たり13分。これでは明らかに少ない。1日何時間という決まりはないですが、何とか1時間以上は学びの習慣をつくっていきたいところです。
私の周囲の経営者、専門家の皆さんは全員勉強熱心です。インプットはもちろん、アウトプットもかなりの量で、私自身いつも反省させられています。
インプットもアウトプットも「量」が肝心です。「量」が「質」に転化します。そして回数を重ねれば重ねるほど成功の数も増え、その確率も上がっていきます。ぜひ、本を読むことからでも学びの時間を増やしてみてください。現状に少しずつ変化が表れてきます。

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