
「就活AI vs 採用AI 就活にもAIの波が到達」2024年7月19日、日経MJはこう題した記事を掲載しました。
記事によれば「学生の3人に1人以上が『ChatGPT』をはじめとする生成AIを就活に活用」「一方、採用側も選考にAIを駆使し始めている。もはやAI対AIの様相を呈し始めた就活市場」としています。
就活AIでは「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」や志望動機、自己PRなど、応募企業に合わせた内容で作成や添削をするサービスが登場しています。面接の練習もできるAIアプリもあるとのこと。
企業側もエントリーシート(ES)の類似度(コピペ)を見極めたり、書類選考から一次面接までAIを利用するなど、学生、企業双方ともAIを使うのが当たり前の時代になりつつあります。まさにAI対決。
さて、最近はどの分野でもAIが進出し、世の中を席巻しています。当初こそ加減なアウトプットも多く信頼度も低いイメージが強かったですが、ここにきて精度も上がり、現場でも「使えるレベル」になっているのを肌でも感じます。
一方、AIを使うのは手段でしかありません。目的を達成するための単なる道具です。同じように、学生が企業に就職するのも、企業が学生を採用するのもそれ自体が目的ではありません。もっと上位にある(はずの)目的を達成するための手段です。
つまりその後のことを考えているのか。より合格しやすいESや面接技術を極める、あるいは周りより良い学生を取ることに固執してしまうと、その先の目的から遠ざかる可能性が高まります。
今は過渡期なので先進的な技術を使った方がアドバンテージはあるとは思いますが、皆が同じ技術を使えるようになれば、結局その先は人間力の差になります。目先の技術に流されて本質を見誤らないようにしなければなりません。そもそもあなたの目的は何なのか。
時代の流れとしてAIを使うのは避けられない一方で、最後の最後はやはり人間です。エラーはあるかもしれませんが、エラーこそが人間的な特徴の一つです。ムダや余白が奏効することも少なくありません。未来の可能性を開くのはAIだけだと難しい。
本質は人間の中にあります。AIに自分の中身までつくってもらうことはできません。中身がない人間がいくらAIで着飾ってもそれはしょせんガワだけのニセモノです。
AIは使い倒す道具です。個人的には人間の思考やアイデアの可能性を広げ、不足する部分を補助する役割だと思います。もちろん、今後その役割はさらに幅広くなっていくでしょう。
ただ、これから先も「自分の頭で考え、ビジョン実現のために未来を切り拓いていくこと」は人間がするべき大切なことです。あくまでその補佐的な役割を担うのがAIなどのテクノロジーだと私は考えています。

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