ニュースの論点No.668 売れ筋ランキングに惑わされるな

 「2023年上半期『売れた商品ランキング』全国版 全国約6,000店のデータからわかった変化」202387日、東洋経済オンラインはこう題した記事を掲載しました。

記事URLhttps://toyokeizai.net/articles/-/692139?page=3 

記事によれば「売り上げが伸びた商品ランキングで好調が際立つのが医薬品で、トップ10のうち6つを占める」としています。

 

 売り上げが伸びたトップ31位から「検査薬」「強心剤」「口紅」となっています。コロナ検査薬は「セルフチェック」需要があるからか、まだまだ売れています。強心剤や4位に入ったビタミンB1剤などはインバウンド需要の回復による伸びが著しいとのこと。外出やマスクを外す機会が増え、各種化粧品も好調です。

 

 売り上げが“落ちた”商品ランキングもご紹介すると、1位から「体温計」「殺菌消毒剤」「麦芽飲料」となっています。検査薬は伸びた一方で、多くのコロナ関連需要が一息ついたことが見て取れます。ちなみに麦芽飲料はコロナ禍で健康やダイエットにいいとされ、売れていた商品とのことです。

 

 これらのデータを見ると、3年以上続いた「コロナ騒動」はようやく収束しつつあるのを感じます。思い返せば、コロナ初年度のマスク不足はマスクの理不尽な高騰を招き、普段マスクを扱わない会社がマスクを売り始め、買う側も「自分がよければ」と独り占めするような場面も見られ、その人となりが如実に表れました。

 

 翻って、時代背景が変われば売れるものも変わります。売れ筋ランキングもコロコロ変わります。ある意味ビジネスチャンスの表面化とも言えますが、あまりに何でも食いつくと人間性を疑われます。最悪の場合信頼を失い、日常に戻ったら周りに誰もいなかった…となる可能性もあります。

 

 自分が一体何のために今の仕事をしているのか。ここが明確でなければ、売れているモノは何でも仕入れ、相場より高値で売るといった「自分さえよければ」の行動をしてしまいがちです(自戒の念を含めて)。

 

 流行に敏感になのはいいとして、単に儲かるために、自分が好きでもない商品を扱うのであれば長続きはしないでしょう。当然顧客の信用も得られません。

 

 商売の本質は、長期的に利益を生み続けることです。流行を追い続けることではありません。顧客から長く愛される商品・サービスを提供することが商売の最も重要な要素です。

 

 あなたの会社はなぜその商品を扱っているのか。理由は明確でしょうか。顧客に自信を持って勧められるでしょうか。コロナ禍は収束しつつあります。もし、少しでも引っかかるところがあれば、自社の商品・サービスを見直すいい機会かもしれません。

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