
「無人ギョーザ『閉店ラッシュ』が止まらない…!それでも“オワコン化”とは言い切れない理由」2024年6月19日、マネー現代はこう題した記事を掲載しました。
2022年に400カ所以上出店した「餃子の雪松」は、その後の一年で1000カ所を目指すとしていましたが、現在の店舗数は374と逆に減少傾向に入っています。
この手の話題は定期的に触れていますが、本当に懲りないな…というのが正直なところです。いつの時代も新たな業態が出てきては消え、出てきては消えを繰り返し、常に何らかのブームがつくられている印象です。
出てきた当初から指摘していた通りの状況で、そもそも「誰でも簡単にできる流行りもの」は、絶対に長続きしないのが世の常。
早期から参入し、需要を刈り取ってさっさとやめるような事業者も中にはいますが、大半はダラダラと続けて傷口を広げています。
もちろん、リスクを負ってチャレンジする起業家精神は大事ですが、おそらくほとんどは楽に稼ぎたい安易な参入と推測されます(周りを見ると)。
同じような人たちが我先にと全国で一気に広げ、一気に飽和してパンクする流れはある意味で「お約束」ともいえる様式美になっています。
記事タイトルにある「オワコン化とは言い切れない理由」に関しては、取り扱う商材が餃子という日常食であり、そう簡単にニーズは急落しないとの理由が述べられています。
確かにその一面はありそうですが、日常食であるがゆえに市場にはすでに商品が溢れています。わざわざ無人販売所で餃子を購入する理由としては若干弱い気がします。
翻って、無人販売所のように初期投資が安く、スタッフも不要、単品業態で賞味期限は長く在庫管理も楽、といういかにも「おいしい話」に安易に乗るのは危険です。
世の中にローリスクハイリターンはありません。つまりおいしい話はすべて嘘と思っていい。もし本当であれば創始者が独占するので、私たちにそんな話が舞い込んでくることは絶対にありません。
加えて、すぐに効果があるものはすぐに効果がなくなる。一気に売れれば一気に売れなくなる。これは持論ですが、物事の隆盛や衰退は放物線と同様の形に収まります。諸行無常、盛者必衰とはよく言ったものです。
つまり一気に伸ばすとそのツケが絶対に回ってくるということです。経営者であれば、どんな時間軸で会社を成長させていくのか。すべてのコントロールは出来ませんが、過剰な伸長には細心の注意を払っておくべきです。
調子に乗りすぎるとジェットコースターのように急落する局面が必ず来ます。もちろんすべての事象は成長につながりますが、しなくてもいい失敗は避けることも必要です。自分に相応しい成長曲線を描き、それに即した計画を実践していきましょう。

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